後見の杜医師向けサイト
後見の杜は、後見制度の利用者の立場でトラブル解決をしている日本唯一の団体です。制度を使わないですます方法のアドバイスもしています。代表の宮内康二さんとは、記者時代からの知り合いです。後見制度は認知症の方や知的障害者を守る仕組みであると思いこんでいたので、宮内さんの言うことになかなか合点がいかなかったのですが、実際にトラブルになっている方々のお話をきいて、こりゃひどいと確信、推進するような記事を書いてきたことを猛烈に反省いたしました。財布や通帳を持っていかれて、自由にお金が使わせてくれない、後見人の苦情を持ち込む場所もなく、交代もしてもらえず、こんなはずじゃなかったと思っても止められない、、、、。
なぜ、医師向けサイトかと言うと、後見制度の申し立てに不可欠な診断書を書く医師に、制度のことをよく知ってほしいということからだそうです。診断書には、医師が類型について意見を記入する欄がありますが、家庭裁判所で厳密に審査することはなく、ほぼ100%、診断書の類型で決まってしまう現実があります。
「後見」という類型は、本人から法律行為のすべてを奪い、後見人が何でもできるようにする仕組みで、国連からは人権侵害であると指摘されています。遷延性意識障害など本当の重度の方に絞って適用されるべきですが、日本では乱発されています。
福祉制度のように、重たいほうが本人が特をするという勘違いがあることや、後見人に丸投げしたほうが楽という自治体職員が医師を誘導しているという指摘もあります。都立松沢病院の斎藤正彦名誉院長た専門医らによるシンポジウムの記事も書きましたのでぜひご一読ください。
医師(患者)からみた成年後見制度の課題と対策① 斎藤正彦都立松沢病院名誉院長の基調講演 | 後見の杜 医…
斎藤正彦都立松沢病院名誉院長の基調講演「目に余る身上監護の乱用」 一般社団法人後見の杜(宮内康二代表)が2023年12月2日に開催したシンポジウム「医師(患者)から…