「いまイルモ」という生活リズムセンサーを使って、母の日常生活をチェックしているということは前も紹介しました。度胸のあるワタシといえど、これなしでは99歳の親を一人暮らしのままほったらかしにすることはできません。
ゆっくりゆっくりですが、母は確実に衰えています。以前は、夜にゴミをまとめて玄関においておくろ、朝起きた時に自分でごみ置き場まで持っていっていましたが、最近は忘れてしまってそのまま置きっぱなしです。仕方ないので、チャリンコに積んで、自分の家で捨てています。何かの拍子に10年前に戻ったような明晰さを見せることもありますが、逆にがくんと落ちる時もあり、全体としてはこんな感じに日々、ちょっとずつ下っていっています。
さて、本題ですが、調子が悪い時は生活パターンに乱れるので、いまイルモアプリの画面からもわかります。
上の写真の生活リズムのパターンがおかしいのが分かりますか? 母は朝8時にリビングに起きてきて、テレビを見ているので、日中は連続してセンサーに反応がみられるのですが、この画面はすかすか。7時半位から、たびたびリビングを空け、8時半からは、不在。どこかに行ってしまっているわけです。なにか変? こういう時はなるべく早めに実家に駆けつけます。すると、、、、
トイレにいました。「硬いうんこが出口に詰まってでない、痛くて歩けないのよお」と無きべそ。便秘がちとは聞いていましたが、ここまでひどかったとは。母をベッドに寝かせつけて、慌てて看護師さんに連絡しました。浣腸してもよいか、その場合、どのくりの量がひどいか聞いてみるつもりですが、時間があるということで、駆けつけてくれました。
そして、浣腸、摘便。医療用の浣腸は、長いんですね。肛門のところに、カチカチの便があり、大腸に便がへばりついていたそうです。フットワークの良い訪問看護ステーションをかかりつけにすると、こういう時に本当に助かります。
写真は医療用の浣腸と後ろは、最も安全といわれる便秘薬マグミットです。家族の飲み残しが大量にあったので、飲んでもらうことにしました。ただ、忘れちゃうので私が行った時に渡す形で、一日一錠。
母は食欲不振で、週二回とっていたお弁当も手をつけねなかったので2月にはやめてしまいました。牛乳を飲む習慣があり、1日1リットルは飲んでいるのと、メイバランスでカロリー、冷蔵庫にいれてあるプリンやヨーグルト、好きなおせんべいなどではある程度カロリーはとれていると思うのですが、うんこの核になりそうな食物繊維が足りなかったかもしれませんね。週1回は家族で行ってしっかり晩ごはんするので、平日はうどんとか簡単なものですましていましたが、1日1食は、一汁三菜のご飯をつくって食べてもらうことにしました。
あと、取材で、教えてもらった、高齢者の便秘解消にきくという「サンファイバー」というサプリメントを買いました。今は小分けしてドラッグストアでも売っています。
便秘知らずのインド人がよく食べるグァー豆が原料の水溶性植物繊維。無職で味もないのでこっっそり味噌汁にいれています。結果、便秘は解消。看護師さんは毎週、排便コントロールに来てくれるつもりで準備をしてくれていましたが、お世話にならずにすみました。ただ、ワタシの仕事は増えました、、、、はぁ。
運動しなくて、職も細いので便秘は介護のお友達。大変な介護のあるあるエピソードの代表で、医者に処方された便秘薬を夜飲ませたら朝うんこまみれになっていたというのがあります。施設や病院ではまだあるそうです。下剤で無理やり出すからで、これは「つくられた大変さ」です。
現場の取材では、栄養士さん、看護師さん、介護職さんが、自然にきれいなうんこがでるようにとさまざまな努力しているのを見てきました。その知恵が在宅介護の現場にもっといきわたるとよいなといつも思っています。グァー豆だけでなく、キウイーも便秘によく効く食品だということが最近の研究でわかったそうです。